行列の積
なぜ成分ごとに掛けないのか
Section titled “なぜ成分ごとに掛けないのか”行列はベクトルを別のベクトルへ移す規則を表せます。二つの規則を続けて行った結果も一つの行列で表したいので、行列積は「変換の合成」が正しく再現されるように定義されています。
2×2行列の具体例
Section titled “2×2行列の具体例”積を作れるサイズ
Section titled “積を作れるサイズ”内側の数 が一致する必要があり、外側の数 が結果のサイズになります。
行列と列ベクトルの積
Section titled “行列と列ベクトルの積”一般の成分の式
Section titled “一般の成分の式”具体的な計算を一般化します。 を 行列、 を 行列とすると、 の第 行第 列成分は
です。総和記号は、 の第 行と の第 列にある対応成分の積をすべて足すことを表します。
順序を変えると結果が変わる
Section titled “順序を変えると結果が変わる”これは、操作を行う順番を変えると最終結果が変わることに対応します。先に 、後に を作用させる合成は で表されます。
単位行列との積
Section titled “単位行列との積”サイズの合う単位行列 は、どの行列 に対しても
を満たします。単位行列はベクトルを変化させない変換を表します。
Q行列積を計算する★★☆
について、 と を求め、等しいか確認してください。
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各成分について「左の行×右の列」を計算します。たとえば の左上は です。
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したがって です。
Q積が定義できるか判定する★☆☆
が 行列、 が 行列のとき、 と が定義できるか判定し、定義できる積のサイズを答えてください。
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内側の二つの数、つまり左の列数と右の行数を比較します。
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の列数3と の行数3が一致するので は定義でき、サイズは です。 では の列数4と の行数2が一致しないため、定義できません。
Q積の順序で結果が変わる例★★★
について と を計算し、比較してください。
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各成分を「左の行と右の列」の積和で求めます。
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両者は一致しません。したがって、同じサイズの正方行列でも一般に です。