「線形」は未知関数 y,y′,y′′ が一次で現れるという意味です。同次方程式では解 y1,y2 と定数 c1,c2 に対して c1y1+c2y2 も解です。したがって解全体はベクトル空間になります。非同次方程式では右辺も加算されるため、この重ね合わせをそのまま使えません。
係数 p,q が連続な同次方程式では、ロンスキアンが区間内の一点で0でなければ区間全体で0になりません。一方、任意の関数対について「一点で W=0」だけから従属とは断定できません。
特殊解 yp を1つ見つければ、すべての解は
y=yh+yp
です。特殊解は一意ではなく、yp+yh も特殊解です。
Q基本:ロンスキアン★☆☆
cosx,sinx のロンスキアンを求めてください。
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導関数を2行目へ置きます。
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W=cos2x+sin2x=1。したがって線形独立です。
Q標準:初期値★★☆
y′′+y=0,y(0)=2,y′(0)=−3 を解いてください。
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一般解は
C1cosx+C2sinx。
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C1=2,C2=−3 より
y=2cosx−3sinx。二階微分は
−y です。
Q発展:非同次一般解★★★
y′′+y=1 の一般解を求めてください。
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定数特殊解を試します。
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yh=C1cosx+C2sinx,yp=1 より
y=C1cosx+C2sinx+1。