対数積分では ∫ydy=log∣y∣+C です。ただし指数化後の正負は任意定数 A に吸収できます。
個体数 y、成長率 r>0、環境収容力 K>0 に対して
y′=ry(1−Ky)
を考えます。定数解は y=0,K。それ以外では部分分数分解により
y(K−y)K=y1+K−y1
だから
logK−yy=rx+C,y=1+Ae−rxK.
初期値 y(0)=y0(y0=0)なら A=y0K−y0 です。分母が0にならない、初期点を含む区間が存在区間です。特に 0<y0<K なら全実数で定義され、x→∞ で K へ近づきます。
積分後に F(y)=G(x)+C のような陰関数形しか得られないこともあります。それでも微分して元の方程式へ戻せれば立派な解の表現です。
Q基本:定数解★☆☆
y′=x(y−2) の定数解を求め、非定数解の一般形も求めてください。
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定数解は
y=2。非定数解は
y−2dy=xdx より
log∣y−2∣=2x2+C、したがって
y=2+Ae2x2 です。
A=0 とすれば定数解も含められます。
Q標準:ロジスティック方程式★★☆
y′=y(1−y),y(0)=21 を解き、長時間挙動を答えてください。
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K=r=1 の公式を使えます。
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A=211−21=1 より
y=1+e−x1。代入すると
y′=(1+e−x)2e−x=y(1−y)。全実数上で定義され、
x→∞ で1へ近づきます。
Q発展:有限時間発散★★★
y′=2xy2,y(0)=1 を解き、最大存在区間を求めてください。
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y−2dy=2xdx。
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−y1=x2+C、初期条件から
C=−1。よって
y=1−x21。微分すると
(1−x2)22x=2xy2。特異点は
x=±1 なので、初期点0を含む最大存在区間は
(−1,1) です。