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グラム・シュミットの直交化

証明

i<ji<j に対し uj\boldsymbol{u}_jei\boldsymbol{e}_i の内積を取ると、和のうち ii 番目だけが残り、vj,ei\langle\boldsymbol{v}_j,\boldsymbol{e}_i\rangle と打ち消し合います。また uj\boldsymbol{u}_jvj\boldsymbol{v}_j と以前の ei\boldsymbol{e}_i の線形結合であり、逆に定義式を移項すれば vj\boldsymbol{v}_j も新しい uj\boldsymbol{u}_j と以前のベクトルから作れます。よって生成空間は変わりません。

正規直交ベクトルを列に並べた行列を QQ、射影係数を並べた上三角行列を RR とすると、元の列行列は A=QRA=QR と書けます。これがQR分解です。

Q二次元の直交化★☆☆
(2,0)T(2,0)^{\mathsf T}(1,1)T(1,1)^{\mathsf T} をこの順にグラム・シュミット法で正規直交化してください。
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1本目を正規化すると (1,0)T(1,0)^{\mathsf T} です。
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e1=(1,0)T\boldsymbol{e}_1=(1,0)^{\mathsf T}。2本目から射影 (1,0)T(1,0)^{\mathsf T} を引くと (0,1)T(0,1)^{\mathsf T} なので、e2=(0,1)T\boldsymbol{e}_2=(0,1)^{\mathsf T} です。

Q平面の正規直交基底★★☆

v1=(1,1,1)T\boldsymbol{v}_1=(1,1,1)^{\mathsf T}v2=(1,1,0)T\boldsymbol{v}_2=(1,-1,0)^{\mathsf T} が張る平面の正規直交基底を求めてください。

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2本は既に直交しています。正規化だけが必要です。
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v1,v2=0\langle\boldsymbol{v}_1,\boldsymbol{v}_2\rangle=0 なので

e1=13(1,1,1)T,e2=12(1,1,0)T.\boldsymbol{e}_1=\frac1{\sqrt3}(1,1,1)^{\mathsf T},\qquad \boldsymbol{e}_2=\frac1{\sqrt2}(1,-1,0)^{\mathsf T}.

それぞれ元のベクトルの非零倍なので、同じ平面を生成します。

Q一次従属な組へ適用した場合★★★

v1=(1,1)v_1=(1,1)v2=(2,2)v_2=(2,2) にグラム・シュミット法を適用すると、2本目の直交化ベクトルがどうなるか計算し、この2本から基底を作れない理由を説明してください。

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u1=v1u_1=v_1 として u2=v2v2u1u1u1u1u_2=v_2-\dfrac{v_2\cdot u_1}{u_1\cdot u_1}u_1 を計算します。
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v2u1=4v_2\cdot u_1=4u1u1=2u_1\cdot u_1=2 なので

u2=(2,2)2(1,1)=(0,0).u_2=(2,2)-2(1,1)=(0,0).

零ベクトルは正規化できません。もとの2本が一次従属で同じ直線しか生成しないため、R2\mathbb R^2 の基底にはできません。