内積とは
なぜ内積が必要なのか
Section titled “なぜ内積が必要なのか”ベクトルの加法とスカラー倍だけでは、長さや角度は測れません。内積を加えると、「近い」「垂直」「同じ向き」といった幾何学を、数式で扱えるようになります。
複素ベクトル空間では一方の変数を共役線形にし、対称性の代わりに共役対称性を使います。本記事では実数上だけを扱います。
ノルム・距離・角度
Section titled “ノルム・距離・角度”コーシー・シュワルツの不等式
Section titled “コーシー・シュワルツの不等式”∵証明
なら成立します。 とし、
と置きます。 を展開すると
両辺に を掛けて平方根を取れば結論を得ます。等号は 、つまり が のスカラー倍のときです。
この不等式により角度の式の右辺は 以上 以下になり、余弦として意味を持ちます。また、これを使うと
という三角不等式も得られます。
Q内積・ノルム・角度★☆☆
、 の内積、各ノルム、角度を求めてください。
HINTヒントを見る
まず内積が0になるか調べます。
ANS解答を見る
、、 です。内積が0なので 、したがって です。
Q重み付き内積★★☆
とします。 と内積が0になり、重み付きノルムが1であるベクトルを一つ求めてください。
HINTヒントを見る
から方向を求め、最後に正規化します。
ANS解答を見る
なので の方向です。その重み付きノルムの2乗は です。よって
が条件を満たします。
Q直交する単位ベクトルを求める★★★
に直交する の単位ベクトルをすべて求めてください。標準内積を使います。
HINTヒントを見る
に直交するベクトルは と表せます。ノルムが1となる を求めます。
ANS解答を見る
のノルムは です。これが1となるのは なので、求めるベクトルは
です。